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活動休止の背景と深刻な症状

2021年、アーティストのGACKTさんは、突如として芸能活動を無期限休止しを発表ました。ヨーロッパ滞在中に体調を崩し、日本での精密検査の結果、自己免疫の異常による免疫機能低下や肝機能・呼吸機能の低下が判明。全身の皮膚炎や脱毛症、声帯機能の低下など、重度の症状に苦しみ、引退すら覚悟したそうです。

特に「重度の乾癬」により肌がボロボロになり、髪も抜け落ちるなど、外見的にも精神的にも厳しい状況でした。

 

再生医療との出会い ― 幹細胞治療と幹細胞点滴

そんな中、友人の勧めでGACKTさんが受けたのが「幹細胞治療」でした。これは、自分の体から幹細胞を採取・培養し、それを患部に直接注入する再生医療の一種です。さらに、体全体のコンディションを整えるため、幹細胞点滴も組み合わせて実施されました。

 

驚きの回復 ― 肌と髪が甦る

幹細胞治療と幹細胞点滴の併用からわずか1か月後、肌の状態に明らかな改善が見られ、3か月でほぼ症状が消失。髪の毛も生え始め、頭皮の状態も正常に戻っていったそうです。

テレビ番組でもGACKTさんは「肌や頭皮が再び健康になっていくのを実感した」と語っており、その回復スピードは医療スタッフも驚くほどだったといいます。

 

幹細胞治療と幹細胞点滴の仕組み

幹細胞治療は、細胞の再生能力を活用し、壊れた組織や臓器を修復する医療技術です。局所注射だけでなく、幹細胞点滴によって全身に幹細胞由来の成分を循環させ、免疫や回復力を高める方法も注目されています。

日本では、自分の体から幹細胞を採取して培養する治療法を自由診療として受けられるクリニックが増えています。

 

課題と未来への期待

一方で、幹細胞治療と幹細胞点滴には課題もあります。治療費が高額であること、十分な臨床データがまだ揃っていないこと、安全性や倫理的問題の議論が続いていることなどです。

マレーシアでは、国をあげて幹細胞治療の研究が進んでいるため、安全性の高い倫理問題をクリアした臍帯由来の間葉系幹細胞(MSC)の点滴治療を受けることができます。

 

希望の再生医療

GACKTさんの回復ストーリーは、幹細胞治療と幹細胞点滴の可能性を広く示すものでした。今後、より多くの症例が蓄積され、安心して受けられる医療として確立されれば、病気やケガに苦しむ多くの人の希望となるでしょう。

また、アンチエイジングや健康寿命を維持する方法として主流になっていくのではないでしょうか。


マレーシア医療史に刻まれた快挙

2025年5月、マレーシア国民大学(UKM)が、国内初となる膝関節症に対する幹細胞治療の臨床試験成功を発表しました。この成果は、従来の人工関節置換手術に代わる新たな治療法として、マレーシア国内外の医療業界から注目を集めています。


治療の概要 ― 臍帯由来間葉系幹細胞(MSCs)の活用

臨床試験では、臍帯由来間葉系幹細胞(MSCs)を用い、2016年から6名の患者を対象に治療を実施しました。治療の流れは以下の通りです。

  1. X線やMRIで膝関節の状態を詳細に診断

  2. 必要に応じて手術を行い、その後2週間以内に幹細胞を注入

  3. 幹細胞点滴と併用し、全身的な回復力の向上を目指す

この幹細胞治療は、損傷した軟骨の修復を促し、関節機能の改善を可能にします。


驚異的な結果 ― 6人全員が回復

治療を受けた6名全員が、関節痛の大幅な軽減や可動域の改善を報告しました。中には長年鎮痛剤に頼っていた患者が薬を不要とするレベルまで回復したケースもあります。関節置換手術を回避できた事例もあり、患者の生活の質(QOL)が大幅に向上しています。


今後の展開 ― 500名規模の拡大試験へ

UKMは今回の成功を受け、8大学による500名規模のマルチセンター試験を予定しています。この大規模試験により、膝関節症に対する幹細胞治療の安全性と有効性がさらに確立され、数年以内の実用化が見込まれています。


再生医療の可能性と課題

膝関節症における幹細胞治療は、手術を避けたい患者にとって大きな希望ですが、いくつかの課題も残されています。

  • 治療費が高額であること

  • 長期的効果に関する十分なデータがまだ不足していること

  • 医療規制や倫理的ガイドラインの整備が必要なこと

それでも、幹細胞治療や幹細胞点滴は、今後の医療の常識を変える可能性を秘めています。


まとめ ― 新時代の関節治療へ

UKMによる膝関節症の幹細胞治療臨床試験成功は、臍帯由来間葉系幹細胞(MSCs)を用いた再生医療の未来を大きく前進させる出来事です。今後さらに臨床データが蓄積され、幹細胞治療や幹細胞点滴が安全で効果的な治療法として広く普及すれば、世界中の患者様にとって希望の光となることでしょう。


更新日:2月11日

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日本国内で先天性疾患と戦い、自家培養による幹細胞点滴と同時刺激リハビリの再生医療に挑戦しているYouTube「ちいりおちゃんねる」の理央奈ちゃんをご存じですか?


彼女は、先天性疾患による低身長症や側弯症(そくわんしょう)を患っており、側弯症の手術の影響で下半身が麻痺しています。


生まれ持った疾患のため、さまざまな障害や症状が身体へ現れている小学生の女の子です。

大きな病気を抱えているはずですが、チャンネルを見ると、これらの障害や症状は彼女のパワーでかき消してしまうことができるのではないか!と思わせるほどに明るく、パワフルで知的好奇心に満ちたキラキラ女子小学生の理央奈ちゃん。


彼女は5歳のとき、側弯症の矯正手術を受けましたが、胸から下がまひになりました。もう一度歩きたいという強い意志の中、大変なリハビリにも根気強く前向きに、そして明るく立ち向かう姿勢は多くの人に影響をあたえています。


そんな理央奈ちゃんは、「骨髄由来の幹細胞点滴」+「同時刺激・リハビリ」という再生医療に挑戦しています。


この治療は、まず骨髄から採取した幹細胞を培養し、培養した幹細胞を点滴で投与します。同時に、狙った神経回路をリハビリなどで刺激してその神経回路の伝導を良くし、新しい神経回路をつくるという再生医療です。


一度完全にしんでしまった脳やせき髄の神経は復活しないと言われています。しかし、その周りにある神経が新たに神経の伝導を良くしたり神経回路を作ったりすることで、しんだ神経の働きを担うということが分かってきています。


ですが、細胞や神経の自ら治る力は、病気やケガ、加齢とともに低下してしまいます。

そこで、幹細胞点滴をすることによって、この細胞や神経がみずから回復する力を上昇させることができるのです。また、幹細胞点滴と同時にリハビリを行うことで、ターゲットとする細胞の再生を促すことが可能となっています。


動画内では、幹細胞点滴での治療の結果、「お腹が動かせるようになったり、少しずつ変化がみられる。すこしでも効果がみられるということが嬉しい。挑戦してよかった!」と理央奈ちゃんもコメントしています。


実際に理央奈ちゃんの治療をてがけた脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、「コミュニケーションがとれるようになった」「会話ができるようになった」「動かなかった四肢が動くようになった」など、脳梗塞・脊髄損傷の8割から9割の患者様が、改善したという症例があるそうです。


「ちいりおちゃんねる」の動画の中でも紹介されている骨髄由来の幹細胞点滴をするためには、理央奈ちゃんの骨髄から直接幹細胞を採取するため、体に大きな負担がかかります。

負担は大きいですが、小児への初めての治療ということで、症例数が多いという観点から、まずは、研究年数の長い骨髄由来の幹細胞点滴に挑戦することになったそうです。また、今後は理央奈ちゃんの体の負担も考慮して、成長過程でちょうど歯の抜け変る時期ということもあり、歯髄由来の幹細胞を点滴治療で使用していく計画になっているようです。


このように、日本では自家培養で培養した幹細胞以外を使用する点滴ができないため、本人への体の負担が懸念材料の一つとなります。

また、摂取する細胞が若ければ若いほど効果が出やすいという側面からも、0歳児の臍帯由来の幹細胞が使用できるようになれば、今後の日本の再生医療の発展と普及に大きな変化があるのではないでしょうか。






「ちいりおちゃんねる」の理央奈ちゃんからは、個人的にもたくさんの元気とパワーをいただいております。

マレーシアの幹細胞治療の研究成果や技術が日本でも実施できるようになり、理央奈ちゃんのような疾患で悩む多くの患者様に届くことをOHCスタッフ一同願っております。


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